※
先日我が家に荷物が届きました。
40*30*20cmぐらいの発泡スチロールの箱で重さは2kgぐらい。
中身は・・・・
活きたアワビwwwでけえwww
約1.5キロ。
もちろん買ったわけではありません。
総じてエンゲル係数の高い我が家ですが
これだけのアワビを気軽に買えるほど裕福でもなし。
かと言って密漁したわけでもありません。
勘の良い方は察しがついてるね。
記事タイトルが納税だし。
そう。ふるさと納税でもらったんさ。
※
ご存じない方、いるかな?
税金を全国の好きな自治体に寄付という形で納めるられるという制度でね。
日本全国の市区町村に好きな金額を寄付すると、
その自治体が用意した御礼の品が送られてくるというシステム。
っていうのはまあ名目だ。
その実際はカタログショッピングみたいなものでね。
消費者は全国の御礼の品をまとめたポータルサイトなどを利用して
品物を選んでお金を払う。
〇〇牛ステーキ肉セット 15,000円とか掲載されてて、
もうどう見てもショッピングサイトの体裁。
で決済すると、程なく選んだ品物が送られてくるんだけどね。
この後、書類を一枚書いてその自治体に送ると、
払ったお金の内、自己負担額2,000円を除いた金額が戻ってくるんですよ。
戻ってくると言うか、翌年度分の住民税から丸々控除されるって形。
あ、書類を送らずに自分で確定申告するという手もあります。
この場合は所得税から控除されますね。
控除しきれなかった分は住民税にそのまま繰り越せるのは
住宅ローン控除とかと同じです。
因みに今回のアワビセットは30,000円也。
買い物としては割高だけど、最終的には2,000円で購入した形になるので無問題。
因みに年間で控除対象となる寄付金額は、寄付者のその年の収入などで上限が決まります。
我が家の場合、その上限は10万円チョイ。
つまり毎年10万円分の御礼の品がタダみたいな金額で頂けるっていう有り難い制度。
我が家は毎年この制度を上限いっぱいまで使いまくってます
(この上限を超える額の寄付は控除が受けられず、全額寄付になってしまうので注意が必要です。)
27年度はこのアワビの他に、ふぐ刺身セットや巨大伊勢エビ、
イノシシ肉5キロなどなど、高級食材をふんだんに楽しめました。
自治体によって御礼の品は色々あって、肉、海産物など以外にも
酒、米、青果などの食品、その他特産品など様々。
釣り具とか釣り船乗船券なんかもありますよ(笑)
※
かくもステキなこのふるさと納税、
正体は税法上の優遇措置、寄付金控除を利用した制度なんですが・・・・
正直・・・・・胡散臭さ、感じません?(笑)
胡散臭いっていうかさ、どっかオカシイ気がする。
寄付を受けた自治体はいいのよ。
例えば私がA市に30,000円寄付してアワビセットを貰った。
A市は30,000円の財源を出来る。
アワビ出荷業者に代金など支払っても充分な収入となります。
私は自己負担額2,000円を差し引いた28,000円が
翌年の特別徴収市民税からまるごと差し引かれ、実質2,000円で豪華アワビセットをゲット。
一見するとWIN&WINな関係。
だがちょっとまて。
そんなうまい話あるわけないよな。
金は畑から生えてくるわけじゃないんだから。
市民税から差し引かれるってことは、他の自治体に寄付をした私の住むS市の税収は
その分28,000円の減収なわけだろ?
S市は他の自治体の住民からその減収した分をぶん取ってこないと合わないね。
どうやって?
魅力的な御礼の品を用意してってことになるわな。
それが出来なきゃ泣き寝入り。魅力的な特産品とかない自治体は辛いわな。
結局やってることは資本主義経済における企業競争と変わんないんだね。
企業は顧客を奪い合うが自治体は税収を奪い合う。
要は本来各々が払う税金がただ薄められて地方にバラ撒かれてるってことかね。
それも不平等に。
しかも、仮にS市が持ってかれた28,000円をキッチリ他の自治体のふるさと納税者から
取り戻せたとしても、ふるさと納税で取り戻す以上はその内何割かは
御礼の品を提供する業者や生産者に支払わなきゃいけないわけで。
埋め合わせるには他の自治体に持ってかれた分にプラスして
業者に支払う分を水増しして確保しないといけない。
でも消費者は控除される上限金額を超えて寄付をしないから、
本来支払うはずだった税金の範囲内でしかお金を出さない。
つまり国内トータルでの税収それ自体は増えるわけではない。
要はふるさと納税がなければ得られていたであろう税収金額から、
業者への支払い分が減った金額が最終的な税収として全国に回るってこと。
結局は税収減なんじゃないの?
※
まあ我々納税者にとっては基本的にメリットしかないですけどね。
この辺の問題がこのままいつまでも見過ごされるものなのか?
最近こうした税収の奪い合いにより加熱した御礼の品の高額化に歯止めをかけるべく
国が規制する方向で動き始めたようですが・・・
制度によって大きな恩恵を受けている一部自治体の猛反発もあり、
今の所は強制力のない指導という形にとどまっているようです。
だがそれもこの先どうなることやらね(笑)
長々と小難しく語ってしまいましたが、言いたいのは
この先いつまで続くかわからないから
楽しめるのは今のうちかもよ?
ってこと。
手続きに若干の手間がかかるってことと、お金が戻ってくるのは翌年でしかも12ヶ月分割、
ってことを理解していれば、正直オイシイ制度です。
さて、今年は何をもらおうかな(笑)
落ちのない話でスミマセン。
※
明日から強烈に冷え込みますね。
週末は釣行を予定しているんですが道路状況が心配です。
ノーマルタイヤだとね。油断すると身動き取れなくなるから(笑)
醒ヶ井とかは・・・・無理だろうな。
湖北も・・・・危険すぎる(笑)
瑞浪・いなべも豪雪地帯。
養老水系・・・・なんとかなるかな?
明日・明後日の近隣の積雪状況をみて考えます・・・・
あなたにおススメの記事