※
まあ釣りの方はね。特筆すべきことはない。
終日晴れで水温が上がり切る時間帯だったし
シャローの巻き物ヤル気満々で行ったんだけど、池は絶賛大増水中。
オマケに釣り始めるのを待ってたかのように強風が復活。
強風の底濁りなのか、強めの濁りも入っていて
どう見たって魚はカバーに入り込んでる感じがする。
まあ目ぼしいポイントを巻きでランガンしてはみたけどね。
生命感ゼロ。
かと言ってカバー撃てるタックル・ルアーも持ってきてないし。
もう帰ろうかな・・・と池を眺めながら一服していたその時。
突然声を掛けられる。
振り向くとそこにはロッドを手にした可愛らしい女の子。
なんとJKだとwwww
おいやめてくれ平常心が保てねえwww
※
なんでも今度の休みに釣り好きの彼氏と大江川に行く約束をしたらしいのね。
で、自分は釣りの”つ”の字も知らないズブのシロウトなんだけど、
「前に飛ぶようになれば上出来だろwww」ってバカにされて悔しいから、
いきなり上手にキャストを決めて彼氏をビックリさせたいんだって。
なんとも可愛らしいじゃないか(笑)
いいねえ。若いって。微笑ましい。
見ると手にロッドを持っている。
お父さんのを拝借してきたらしい。
因みにお父さん、私と同い年。なんだか切なくなった(笑)
ネット動画とかで予習することもなく、全くの知識ゼロ状態で
とりあえず投げてみようと思ったと。
見上げた行動力。
若いって素晴らしいwwww
で、怖くなさそうなオッサンを見つけたんで
ちょっと教えてもらおうと声を掛けたと。
物怖じしないこの若さ。
なんだよこの「釣り始めます」みたいな展開は。
どっかで釣りビのカメラが回ってるんじゃないかと本気でキョロキョロしちまったよ。
しかし、今の若い子たちってみんなこんななのかね?コミュニケーション能力高いね。
人見知りするオッサンは嫉妬すら覚えるよwww
よっしゃ、ここは1つオッサンがパンツをひと肌脱いであげよう。
ま、釣れないし暇だからな(笑)
よし、頑張って練習して彼氏をビックリさせてやろうぜ!
※
とりあえずは持参のタックルを見せてもらおうか。
うむ。
ベイトタックルや(汗)
リールはメタニウムMGLにロッドはゾディアスのミディアム。
お父さん、シマニストだね(笑)
ラインは見た感じ12~14ポンドぐらい?
タックルボックスを漁って適当に持ってきたっていうルアーが結んである。
おい。
ジョイクロ178かよwww
しかも固結びで結んだらしいしwwwww
危ねえうっかり投げてたら5,000円が池の藻屑になるとこだったwww
※
えーと、まず普通にジョイクロは却下ね(笑)
私の持っていたクランクのフックを外して手渡し、
簡単なハングマンズノットを教えてあげる。
そしてタックル。
とりあえずは私のスピニングタックル貸そうかと思ったけど
「こっちの方がカッコイイ」らしくベイトタックルをマスターしたいと。
いいね。なかなか骨のあるJKじゃないか(笑)
ま、彼氏に与えるインパクトはベイトタックルのほうが絶大だからね。
まずは私が何投かしてブレーキを強めにセッティングしつつ
フォームとか投げ方のコツとかを説明してあげる。
「分かった?」って聞いたら
「分かった!!!」って良い返事するからタックルを手渡す。
まずは投げて慣れていきましょうね。
最初は力まないでゆっくりね。
バックキャストでロッドを曲げるのが大事。
それには「チャー・シュー・メーン」のリズムやで(笑)
フォワードキャストは振り抜かないでロッドを押し出すように止めるんだ。
剣道の「面」みたいなイメージね。
※
いやー若いせいか、飲み込みが早いね。
そんなに時間かからない内にルアーを飛ばすだけなら
結構サマになってきたよ。
これだけでも彼氏、結構ビックリするはず。
ただね、この子には1つ致命的な弱点があった。
それは。
サミングが出来ないヽ(・ω・)/ズコー
何かね、キャスト後にスプールのラインが浮きかけるのを感知して
軽く制動を掛けるという結構高度な技は出来るくせに
着水時のサミングがどうしても出来ないらしい。
普通逆だろオイwww
投げたルアーがどこ飛んでるか見失っちゃうんだって。
強めにブレーキセットしてあるから致命的なことにはならないけど
それでも投げる度に着水で「モシャ」ってなって
「んーんーんー♪」とか鼻歌でごまかしてやがる。
それ、サミングじゃなくてハミングやwwwww
おい誰がオモロイ事言えとwww
「分かってくれると思ったwwww」じゃねえよwww
※
いやー面白いJKでしたわ(笑)
でも大したもんだな・・・と思ったのは、
結局投げたルアーを目で補足するのは最後まで怪しい感じでしたが、
四苦八苦してる内にスプールの回転音で大体のサミングポイントを掴めるようになってきたこと。
まあ慣れたらみんな無意識にやってることなんだけど、
ものの30分でそこまで出来るようになるって結構凄いんじゃない?
逆にあんまり上手くなっちゃうと教えてあげようと張り切ってた彼氏がガッカリするから
適当に下手なふりしといたほうがいいかもよ?と最後に余計なアドバイスをして家路につきました。
グッドラック頑張れよJKとその彼氏!
大江で釣る自信はオレにはないぞwww
※
いやーしかし、こんなJKがもっと増えてきたらオッサンばっかりでむさ苦しい釣り場も
少しは華やかになるってもんですな。
釣りガールブーム、熱望します(笑)
私が行く野池って、本格的なバスフィールドと比べて
のんびりした雰囲気なせいか、結構和気あいあいとした出会いがあるんですよ。
この前もスピニング1本を手にフィネスを使いこなしてて、
明らかに私より釣りが上手い小~中学生ぐらいの少年と意気投合して話し込んだりな。
この子もすげえの。
池の地形とか知り尽くしてて、話す内容もいっぱしのアングラー。
いやあオジさん勉強になっちゃったよwww
こういう子が将来青木大介とか伊藤巧みたいになるんだろね。
バス釣りの将来もまだまだ捨てたもんじゃないって思えますな。
そういう未来への光を我々大人が潰すようなマネだけは
せんようにしないとな・・・・と珍しく殊勝なことを考えたりする
今日この頃なわけです。
釣り場を大切に・・・・・・
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